「かぐや」月面落下日時・場所
最終更新:2009年6月11日 5:30(日本時間)
月周回衛星「かぐや(SELENE)」の月面落下日時・場所について
2007年9月14日(日本時間)に種子島宇宙センターより打ち上げた月周回衛星「かぐや」は、定常運用において予定の全球観測を完了し、2008年11月1日から後期運用に入り、2009年2月以降は、より低高度での更なる詳細な観測を続けてまいりました。
このたび、「かぐや(SELENE)」」は、制御落下により予定通りに月の表面に落下させ、「かぐや」の運用は全て完了致しました。
軌道解析に基づく落下時間、及び落下場所は以下の通りです。
なお、衝突に伴う発光を観測されました方におかれましては、時間や場所などの情報を、当ホームページ問い合わせアドレスまでご連絡頂けましたら幸いです。
落下日時:平成21年6月11日 午前3時25分(日本標準時)
落下場所:東経80.4度、南緯65.5度 付近
落下日時の月齢:17.3 (東京)
月齢出典:
国立天文台 こよみの計算
(c) JAXA/SELENE
落下までの軌道情報
背景は「かぐや」レーザー高度計による地形図 (星印は落下場所)
(c) JAXA/SELENE (処理 : 国立天文台)
落下地点付近の「かぐや」レーザ高度計による地形図
<参考>
ヨーロッパ初の月探査機「SMART-1」は、およそ1年半にわたって月観測を行いましたが、その目的は、月面における元素組成や鉱物組成を調査することで、とりわけ、水(水氷)を探すことが最重要課題とされていました。また、地球に微惑星が衝突したことで月が形成されたと考えられている「ジャイアント・インパクト説」を裏付ける証拠を探すことも目的の1つでした。
「SMART-1」は、中央ヨーロッパ夏時間(CEST)2006年9月3日午前7時42分(日本時間・同日午後2時42分)に月面に落下しました。落下地点は、「優秀の湖(Lake of Excellence)」と呼ばれ、地球から見て月面の南半球に位置します。
ESA「SMART-1」Lunar Impactのページ (英語)