高精細映像取得システム(HDTV)
観測機器概要

220万画素CCDを青緑赤の3原色に各々使用した望遠と広角の2つのカメラを搭載しています。

高精細映像取得システム(HDTV)
諸元
寸法
Size
46cm×42cm×28cm
質量
Mass
16.5kg
電力
Power consumption
50W
水平画角
Horizontal angle
44°(広角 Wide-angle)
15°(望遠 Telephoto)


観測の原理

カメラは衛星の月面側に取り付けられ、衛星が進むと月の地平線から昇る地球の出が撮影できる仕組みです。

観測原理図

撮影した1分間の動画を圧縮して半導体メモリに記録し、20数分かけて地球に伝送します。

観測原理図


期待される成果

カメラは地球の出と月の複雑なクレータ地形を斜めから詳細に撮影します。その映像は広報にも役に立ちます。

ハイビジョンカメラ映像ダイジェスト (日本語ナレーション:28分43秒)

成果イメージ

 また、CCD撮像素子は宇宙放射線によって、画素欠陥(白キズ)が発生するため、定期的な観測による、月軌道における宇宙放射線の影響を評価できると期待されています。宇宙放射線からCCDを守ることは難しいため、地上での画像処理によって、最大2万個のキズまで補正できる装置を開発しています。

CCDの傷を補正するイメージ


PI紹介
HDTV 山崎 順一 Junichi Yamazaki

山崎 順一
Junichi Yamazaki


日本放送協会
技術局
番組施設部