子衛星を使った月電離層探査(RS)
観測機器概要

 月の場所ごとの重力分布が分かると、重いものが地下にあるかどうかなどがわかります。その結果から、その場所がどのように形成されたのかがわかり、月の進化の情報が得られます。

電波科学/RS (Radio Science)

 月には電気を帯びた希薄な大気(電離層)があると言われていますがデータ不足で確かな事はわかっていません。電波が月の電離層を通過すると周波数がずれることを利用して、これを測定することにより月の電離層の様子を調べます。

リレー衛星全景
リレー衛星全景
サイズ
Dimension
1m×1m×0.65m
質量
Mass
45kg
発生電力
Power
70W


観測の原理

衛星・アンテナの組み合わせで観測を切り替えます

RS
 Vstarの電波が月縁すれすれを通るときに臼田局で電波を受信して電離層を観測します。
VRAD:衛星電波源の相対VLBI観測 RS:月電離層観測

VRAD:衛星電波源の相対VLBI観測

RS:月電離層観測

VLBI地上観測局の配置
VLBI地上観測局の配置


期待される成果
電子の高度分布
 旧ソ連のルナ19、22号探査機がとらえた月面近くの電子の高度分布(Vyshlov, 1976) 。「かぐや」 RSの観測によって、この電子層がどのように作られているかを探ります。




PI紹介
RS 今村 剛 Takeshi Imamura

今村 剛
Takeshi Imamura


宇宙航空研究開発機構
宇宙科学研究本部
宇宙科学共通基礎研究系