メッセージ
「かぐや」からのすばらしい映像、ほんとに感動しました。
リアルな月の映像が、どういうものか…
映画の中の作られた映像や、アポロの記録フィルムでは、
(かなり粒子が粗いせいもあって)そこには何らかの“空気感”があり、だから
われわれ地球人にとっては、自然な遠近感がありました。
ところが、本物の空気のない世界は、驚くほどクリアで、月から見た「地球の出」は
まるで素人の作った、下手な合成映像のようにも感じられました。
…しかし、これこそが本当の月の姿だったのです!!
もうひとつ、「かぐや」プロジェクトの現場をニュースで拝見し、
これまた感動しました。それは、子衛星の射出装置を
いかに軽量化するかを取材したものでした。
私たち素人は、なにやら大型コンピュータや工作機械が縦横に活動し、
システマチックに組み立てられていく、「かぐや」の様子を想像しがちです。
しかし実際は、個々の技術者たちの職人的な創意工夫が積み重ねられ、それが
「かぐや」の機体に集約されていました。
まさに科学職人立国・日本の面目躍如といったところです。
これから1年、重要な仕事が沢山ありますが、
全てのミッションが無事に遂行されますことを心から祈っています。
(提供:小学館/岡崎二郎)
小学館ビッグコミック2007.8.17増刊号に「かぐや」をモチーフにしたSFコミック作品が掲載されました。この作品は2008年4月末発売の「アフター0 Neo」 第2集に収録予定です。