「かぐや」の位置

月周回衛星「かぐや」は、約10カ月間の定常運用及び約7ヶ月半の後期運用を終え、2009年6月11日午前3時25分10秒(日本時間)に月の表側(南緯65.5度 東経80.4度 GILLクレータ付近)に制御落下いたしました。
(「かぐや軌道3Dシミュレーション」 では、かぐやの月面落下までの軌道がご覧いただけます。(かぐや軌道3Dシミュレーションをご覧頂くには、Java2 plug-in、およびJava3D plug-inが必要です))

なお、「かぐや」の月面落下に関しては、FAQ「かぐやを月面に落下させたのはなぜですか?」をお読み下さい。


制御落下の位置情報
レーザ高度計による等高線図(赤線は「かぐや」の軌道。星は落下位置)(C)JAXA/SELENE 処理:国立天文台
レーザ高度計による等高線図
(赤線は「かぐや」の軌道。星は落下位置)
(C)JAXA/SELENE 処理:国立天文台
レーザ高度計による地形図(矢印は落下位置)(C)JAXA/SELENE 処理:国立天文台
レーザ高度計による地形図(矢印は落下位置)
(C)JAXA/SELENE  処理:国立天文台
地形カメラによる衝突付近の地形図(星は落下位置)
地形カメラによる衝突付近の地形図(星は落下位置) (C)JAXA/SELENE

落下確認状況
レーザ高度計による等高線図(赤線は「かぐや」の軌道。星は落下位置)(C)JAXA/SELENE 処理:国立天文台
臼田宇宙空間観測所でのS帯受信データ
上が制御落下直前、下が直後
レーザ高度計による地形図(矢印は落下位置)(C)JAXA/SELENE 処理:国立天文台
レーザ高度計による高度(レンジ)データ
※レーザ高度計による高度情報は、レーザの送受信、データ処理のために数秒前の高度情報を示しており、落下時の高度ではない


かぐや落下における閃光の観測結果について

落下の衝突における閃光については、日本、台湾、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシアなどにおいて100箇所程度が観測を試みるという 事前連絡がありました。あいにく、日本では天候が悪く、観測ができたという報告はありませんでした。その一方、オーストラリアのアングロ-オーストラリアン天文台(AAT)、インドのアブ山天文台にて「かぐや」の閃光が確認できたと報告されています。これらについては、撮影時間、場所から「かぐや」の衝突の閃光の可能性が高いと考えています。

閃光の観測をチャレンジされた皆様に謝意を表します。

AATの観測画像
左から2番目のフレーム中央付近の点が、「かぐや」落下の閃光と思われる

アングロ-オーストラリアン天文台(AAT:オーストラリア)の観測画像
Jeremy Bailey (University of New South Wales) and Steve Lee (AAO)
KAGUYA Impact on the Moon - June 10th 2009
「かぐや」落下地点と思われる場所
「かぐや」落下地点と思われる場所

University of New South Wales/Anglo-Australian Observatory (J. Bailey and S. Lee)

アブ山天文台の観測画像
左から2番目と3番目のフレーム白丸内の点が、「かぐや」落下の閃光と思われる

アブ山天文台(インド)の観測画像
Prof. Goswami (Physical Research Laboratory)
Observation of the Impact of Kaguya Spacecraft on Lunar Surface